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村上春樹ノーベル賞カウントダウンナイトに今年も行ってみた

村上春樹さんが作家になる前、ジャズ喫茶「ピーター・キャット」を経営していた東京・千駄ヶ谷。ここでは2014年より商店街主催の「ノーベル賞カウントダウンナイト」が開催されています。鳩森八幡神社の境内にパブリックビューイングを設営し、発表の瞬間を見守ろうというイベントです。 今年も読書会メンバーとともに潜入してきました!

会場の鳩森八幡神社

2017年のノーベル文学賞の発表は、10月5日の20時(スウェーデン時間13時)。イベントは18時開場で、われわれは19時前に到着。まだ観客はまばらで、パイプ椅子の観覧席を取巻くように、ざっと50名ほどのマスコミが待機していました。そして、着席するなりT○Sさんの取材を受け、入れ替わるように日本テレ○さんの取材を受け、「何やらすごいことになっているぞ」と、にわかに気分が高まりました。

19時ごろは報道陣しかいませんでしたが、少しずつファンや通行人が集まってきました

カウントダウンのもようはニコニコ動画でも生中継されました。出演は文芸評論家の市川真人さん、日本文学研究者の助川幸逸郎さん、司会は編集者の草彅洋平さんで、はじめ観覧席の末席から放送していましたが、19時30分ごろからステージにあがり、カウントダウンの瞬間まで文学談義で大盛りあがり。昨年はエッセイか何かの朗読が延々と続き、観客もほとんど耳を貸していなかったので、「こうしたイベントは年々進化していくものなんだなぁ」と、妙なところに感心してしまいました。

「春樹が獲ると思う人~」「は~~い」

本の形のくす玉もスタンバイ

そして、いよいよ20時! ステージ上の液晶画面にスウェーデン王立科学アカデミーのインターネット中継が映し出されました。

受賞者は、皆さんご存知のとおりカズオ・イシグロさん。

「読んだことある!」「この人の小説、好き!」という方も多い作家さんの受賞に、会場はどよめきました。

ノーベル文学賞は、おおかたの日本人にとってなじみの薄い作家さんが獲ることが多いので、今年のイベントは大成功だったと思います。春樹さんファンにとっては、残念な結果だったかもしれませんが・・・。

The winner of the 2017 Nobel Prize in literature is Kazuo Ishiguro !!

ノーベル賞は賞金が破格なため、創設時から世界中の注目を集めていましたが、しょせん賞は人が選ぶものです。それゆえ誰が獲っても物議をかもすわけで、ここは「お祭り」として、雰囲気を味わえればそれで充分だと思います。千駄ヶ谷大通り商店街の皆さまには、ぜひ来年も「文学の祭典」という位置づけでイベントを企画してもらいたいものです。

神社の向かいの居酒屋でニュースを見ながら反省会

2017.10.5参加、10.9記

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