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第157回芥川賞・直木賞カフェ報告!

こんばんは。hajimeです。

さて、今回の直木賞芥川賞カフェ。

直木賞は、「butter」予想一強の中、「butter」については選考すら行われない波乱の展開でした。

一方、芥川賞は予想が割れて、なかなか面白いレースになりました。

今回は直木賞カフェ、打ち上げ合わせて15名で行いました。

相変わらず打ち上げは飲み過ぎてグダグダでした…。

参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました<(_ _)>

今回も皆さんの予想を上げておきます(^^)

​◎直木賞予想

 saccoさん、予想的中おめでとうございます! saccoさん

一押し:佐藤正午著『月の満ち欠け』岩波書店

二押し:佐藤巖太郎著『会津執権の栄誉』文藝春秋

ふと考えるとゾクッとくる感じが非常に良かったです!候補作の中で一番最初から最後まで面白かったのでイチオシとしました。​

おおさわさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:木下昌輝著『敵の名は、宮本武蔵』KADOKAWA

他がピンと来なかったという理由もありますが、読みごたえは一番よかったかと。

​S.K.さん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:宮内悠介著『あとは野となれ大和撫子』KADOKAWA

味覚の想像をかきたてる食べ物の描写と登場人物の女性観が見事に溶け合って、作品として秀逸だと思います!​

ぴんくちょうさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:佐藤正午著『月の満ち欠け』岩波書店

初参加です。話として好きなのは佐藤正午さんの小説で、迷いますが、力量が感じられる柚木さんの作品にいたします。

​ナオさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:宮内悠介著『あとは野となれ大和撫子』KADOKAWA

柚木麻子さんの得意な食事の描写をふんだんに活かし、女性の本音とドロドロと事件との関連性が面白かったです。

​NKさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

「ランチのアッコちゃん」とは作風が違い、ドロドロとした内容だったが続きが気になってしまう作品だった。

​kowsさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:佐藤正午著『月の満ち欠け』岩波書店

モデルの事件を上手くアレンジしている「BUTTER」が受賞と予想します。柚木さんは料理の描写が見事ですね。​

SSKさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:宮内悠介著『あとは野となれ大和撫子』KADOKAWA

読んだ作品の中では『butter』が一番良書でした。

​さおりさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:佐藤巖太郎著『会津執権の栄誉』文藝春秋

心に残る場面や台詞が多かった。書きたい事が沢山あり、且つそれらをこの小説に盛り込みたいという熱意が伝わってきた。ただ、少々てんこ盛りな気も。

​たいちさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:宮内悠介著『あとは野となれ大和撫子』KADOKAWA

「BUTTER」には怨念にも似た強さを感じました。特に中盤~ラストの展開は読み応えがあったなと。二押しは作者の宮内さんに対する応援票です。

​あかねさん

一押し:柚木麻子著『BUTTER』新潮社

二押し:木下昌輝著『敵の名は、宮本武蔵』KADOKAWA

BUTTERは、主人公に感情移入していくうちに息苦しく絡め取られるような気持ちになりましたが、一番引き込まれました。​​

pikaさん

1. butter

2. あとは野となれ大和撫子

3. 会津執権の栄誉

月の満ち欠けは今読み途中ですが、今の段階ですと2位に食い込みそうな感じです。ただ読み終わっていないので、圏外で。土曜までには読み終えたいですね。butterは最初は登場人物の行動がちぐはぐしているなという印象だったのですが、読み進めていくうちに、なるほどと思うことがあったりと、色々楽しめる要素が大きかったので1位にしました。ただ、結構最近の事件がモデルになっているので、そういう作品に賞をとらせることに対して、社会的に影響が出る可能性を審査員が考慮したりすると、受賞が難しくなってきてしまうかもしれないと危惧してみたりしてます。あとは野となれ大和撫子は少し軽いですが、あまり身近でない中東について知るきっかけになるかもしれない作品という点では良いかもしれません。良くも悪くもテンポが良い作品だなと感じました。会津執権の栄誉は色んな意味で中途半端な印象だったので(あくまで個人の印象です)読んだ中では最下位にしました。​

hajimeさん

1.柚木麻子『BUTTER』新潮社

2.木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』KADOKAWA

3.佐藤正午『月の満ち欠け』岩波書店

4.佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』文藝春秋

5.宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』KADOKAWA

今回はシンプルに柚木さんかな、と。前回の『蜜蜂と遠雷』と同様に癖のある作家さんの作品がマイルドになって選ばれるパターンではないか、と思います。ファンの方には申し訳ないけれど、やはり今までノミネートされてきた作品の後味だと読んでいてきついので。後、こってりとした料理描写は素晴らしいですね。ジョエルロブションに今度ランチに行こうかと思います(^^)

2番目と3番目は迷いました。ですが、宮本武蔵を違う角度から読める楽しみが勝りました。特に前半は想像していた武芸者のあり方が描かれていたので非常に楽しく読めました。

『月の満ち欠け』は90年代の漫画を彷彿とさせるところがあり、懐かしい気持ちで読めました。読みやすく、謎が徐々に解けていくストーリーにはぐいぐい引き込まれました。ただ、消えてしまったあの子たちの意識はどこへ行ってしまったのか。ここが気になります。子供ができて、わが子があんなふうになってしまったら、と考えると複雑な気持ちになります。

『会津執権の栄誉』は短編ごとの場面展開がわかりにくかったです。舞台は何となく聞いたことのある程度の場所だったので、細かい話は面白かったです。ただ、やっぱりつながりはわかりにくかったですし、最後の短編はいまいち他の短編とはつながりませんでした。

最後に、『あとは野となれ大和撫子』。中央アジアを舞台として考えると、甘すぎる気がします。今を生きるのに精いっぱいの人間たちが織りなすドラマには見えません…。今の日本でも流石にこうはならないのではないでしょうか。

sugawaraさん 1.BUTTER 2.会津執権の栄養

でお願いします。 1は最初から最後まで全く飽きずに読めました。柚木さん何度目かのノミネートということで、受賞と予想します。 2.は蘆名という題材が渋すぎて。。日本史好きとしては蘆名、伊達、佐竹の関係とか面白いんですが、知らない人からしたら、?って感じだと思いますし。(作者の意図は何となく分かるんですが)

それぞれの物語もあまり繋がりはないし、最後は伊達に飛ぶし。。 どなたかも仰っていましたが、なぜ候補作になったのか疑問です。文藝春秋枠でしょうか?

uranoさん

1、木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』 2、佐藤正午『月の満ち欠け』 3、柚木麻子『BUTTER』 4、宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』 5、佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』

1、2の一騎討ちと予想します。 言い訳は土曜日の振り返り会で申し上げます(^_^;)

​◎芥川賞予想

saccoさん

一押し:​​古川真人著「四時過ぎの船」新潮6月号

二押し:沼田真佑著「影裏」文學界5月号

正直、ダントツかと。純文学初心者が断言します!

もりさん

一押し:​​沼田真佑著「影裏」文學界5月号

二押し:今村夏子著「星の子」小説トリッパー春号

沼田さんの文章の緻密さと、物語の進め方が、あざとくなく、良かった!

ぴんくちょうさん

一押し:​​今村夏子著「星の子」小説トリッパー春号

二押し:古川真人著「四時過ぎの船」新潮6月号

古川さんの作品の方が、技巧的で緻密な感じがしました。今村さんの方が大味でシンプルと思いますが、伝わりやすくて良いのかなと思いました。

SSKさん

一押し:​​沼田真佑著「影裏」文學界5月号

二押し:温 又柔著「真ん中の子どもたち」すばる4月号

完成度・独自性はノミネート作品の中では断トツでした。

uranoさん

一押し:​​今村夏子著「星の子」小説トリッパー春号

二押し:沼田真佑著「影裏」文學界5月号

しんせかいを外したトラウマから、今回は下馬評と心中します!

あかねさん

一押し:​​今村夏子著「星の子」小説トリッパー春号

二押し:温 又柔著「真ん中の子どもたち」すばる4月号

星の子は(いい意味で)その後の展開を妄想する余地がありました。真ん中の子どもたちは曖昧な立場のもやもやとした感情表現がよかったです。

以上、参加の皆さん、お疲れさまでした。

また、次回もよろしくお願いします。

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