第14回 東京小説読書会with本が好き!の報告
こんにちは。Uranoです。
当会の14回目の読書会は、書評サイト「本が好き!」さんとのコラボ読書会(2度目)でした。
参加者は主催者を含め、8名でした。
コラボ読書会は課題図書型です。 今回のテーマは深緑野分著『戦場のコックたち』(東京創元社)。第二次世界大戦末期、アメリカ軍のコック兵ティムと仲間たちがフランス・ノルマンディーに上陸し、東へ進軍しながら、部隊で巻き起こる「不可解な事件」を解き明かしていく・・・、というミステリーです。 読了後に心に残ったのは、謎解きよりも戦争そのものの描写。「この本って、ミステリーなのかなぁ」と感じた私は(前回『王とサーカス』の報告でも同じようなことを書いてますね・・・)、その思いを参加者にぶつけてみることにしました。 すると、「確かに1章のパラシュートの謎、2章の粉末卵の謎などは、ミステリーとしては小粒だった」と、同意いただく意見があった一方、 「いやいや、これらの謎を解きながら、ティムたちは友情を育んでいき、4章、5章へとつながっていったんじゃないですか!」 「そもそも謎解きが起こらないと、エド(※おそらくもっとも多くの読者が感情移入するであろう、魅力的な登場人物)の活躍の場が半減するし!」 といった意見もいただき、「なるほど、そんな読み方もできるのか!」と、納得しきりでした。
また、今回の読書会のために、東京創元社の担当編集者さんからメッセージをいただき、舞台設定や作品づくりの裏話を聞くことができました。担当編集者さん、素敵なサプライズをいただき、ありがとうございました。
次回のコラボ読書会は8月17日(水)19:30~21:30の予定です。
テーマ本が決まり次第、当サイトにてご案内いたしますので、ぜひご参加ください。
ではでは、また次回~。