第7回 東京小説読書会(直木賞カフェ)の報告
こんにちは。Hajimeです。
先週土曜日は直木賞カフェでした。まとめるにもとりとめもなく15時から22時くらいまでやっていたので、まとめるどころではありませんでした…。
ということで、結果と各人の予想を載せます。
◎第154回直木賞予想
kogure
一押し 『羊と鋼の森』
二押し 『戦場のコックたち』
コメント
『羊と鋼の森』
本の帯の書評コメントにイラっとしましたが、中身は予想外に良かったです。特段、変わったことや目新しいことをしているようには思えないのですが、読ませるチカラが半端ないです。自分と関わりがあるテーマというのもあり、今回ノミネートされた中ではダントツでした。自分の中では映画化決定です笑
『戦場のコックたち』
読む前は、このタイトルで何故ミステリーなのかと思いました。やはり読んでみてもミステリーとは思えず(ミステリーに分類した意図はわかりますが)、戦場の青春小説という感じでした。相対評価で2位です。
hajime
一押し 『戦場のコックたち』
二押し 『孤狼の血』
コメント
私、ハードボイルドやアクションが好きなんです。と、これだけだと話になりませんね(-_-;)
まず、「戦場のコックたち」ノルマンディーからベルリン陥落まで流れで書かれた小説を読んだことがなかったので、非常に新鮮でした。絵にするなら映画なのですが、時間短いですしちょっと物足りなかったりするので、その補完みたいでうれしかったです。ミステリー要素?ああ、ありましたね(笑)
で、「狐狼の血」こういう駆け引きをする作品好きです。そして、意外な落ち。どちらかというと、続編に乞うご期待!と言いたくなる話ですね。ただ、ブラックラグーンでロシアンマフィアに制圧された歌舞伎町を見ていると、これだと世界では戦えないのかなあ、とさびしくなりました。
tsutiya
一押し 『孤狼の血』
コメント
映画みたいで読みやすかったです。さらっと読めたし終盤の展開にけっこう驚かされましたし。舞台が夏だしこの寒さをちょっと忘れることができました。後の作品もどれも読みやすかったですがほぉとするものがあんまりなかったので今回は一作だけで!
pika
一押し 『羊と鋼の森』
コメント タイトルに惹かれて買ったのですが、すごく読みやすく、派手な部分はないものの、小説自体の綺麗な空気感が気に入りました(人によっては綺麗すぎて嫌いという方もいるとは思いますが 笑)。内容も今の自分に訴えかける部分があり、じ~んとくるものがあったので、是非受賞して欲しいなという思いも込めて(笑)
urano
一押し 『ヨイ豊』
二押し 『つまをめとらば』
コメント
『ヨイ豊』
浮世絵が廃れていく幕末~明治を舞台とし、ほとんど無名の絵師を主人公にした点で好感が持てます。清太郎と八十八、鎮平と重政といった人物の対比もよいです。反面、既視感があるとの批判にさらされるリスクもあるのですが、全体の安定感と優れた余韻から本作をイチオシにします。
『つまをめとらば』
短編小説には、主人公が大きな犠牲を払って物事を進展させるような、劇的な場面転換が必要と言われています。本作収録の短編作品には、その場面転換が見事に取り入れられていると思いました。よってニオシとします。しかし短編集なので、他の長編候補に比べ迫力不足な点が不安材料。
yoshikawa
一押し 『羊と鋼の森』
二押し 『ヨイ豊』
コメント
『羊と鋼の森』
凄く読みやすかったです。登場人物の主人公の職人の心情が作中の和音のように凄く綺麗に伝わってきました。森とピアノを通して表現された『音』が主人公の心情を色付かせ、成長に深みをイメージさせてくれる。曲のような本に感じました。『ヨイ豊』浮世絵だからこそ。江戸末期の文化や空気感を歯切れ良く。いつの時代もある心情の憂さを絵師が彩る。浮世絵を観に江戸の街まで散歩、そんな本でした。
sugawara
一押し 『孤狼の血』
二押し 『戦場のコックたち』
コメント
順位は単純に好き嫌いでつけました汗
youko
一押し 『戦場のコックたち』
二押し 『ヨイ豊』
コメント
私の場合、理由は単純に好みです。(すいません…)皆さん、とてもしっかりと予想されていらして、素晴らしいですね。私もどうやらマイナーな予想を立ててしまったようですが、発表を楽しみにしたいと思います。
ロミ
一押し 『戦場のコックたち』
コメント
若い作家さんによる、(自分には)馴染みのない第二次大戦下のヨーロッパが舞台の物珍しさと、各章謎解きがあって飽きさせない構成がよかったです。とか言っちゃって、私はちょっと途中飽きちゃたんですけど…。あとはエドが読んだ4作品の登場人物中一番ステキだったので。割と全般キャラクター設定が少女マンガ的だったので脳内マンガ化しながら読みました。
今回の予想的中者はuranoさんだけでしたね。次回の直木賞は6月ですかね。とても楽しみです。
それでは、次回はです。